読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

KING CRIMSON「IN THE COURT OF THE CRIMSON KING」(1969)

      f:id:omorikun:20170413010243p:plain

           

今回紹介するのはキング・クリムゾンのデビューアルバム、「クリムゾンキングの宮殿」です。

 このアルバムの伝説はいくつかありますが、何よりビートルズのアルバム「アビイロード」をチャート1位から引きずり降ろしたという話が有名です。

 60年代はビートルズをはじめとして、王道のロックが人々をひきつけていた時代です。

 そんな折に発表されたこのアルバムは全てにおいて前衛的でした。

 シングル曲のない、5曲43分のアルバム構成。

 変拍子を多用した、聞きなれないリズム。

 そして何より、一目見たら忘れられないジャケット。

 どれをとってみても、よくこんなアルバムをつくったなぁという仕上がりでした。

 しかし、このアルバムは現在でもプログレッシブ・ロックの金字塔としての賛辞を受けています。

 既定路線を逸脱する勇気と、それが結果として多くのフォロワーを生み出したという点でいえば、商業主義的な昨今においてこのようなバンドはしばらく出てこないでしょう。

 まずは聴いてみてほしいです。

 特に冒頭の「21世紀のスキッツォイド・マン」(旧題:21世紀の精神異常者)はそれまでのロックのあり方を180度転換した大作です。

ロバート・フリップの陰鬱なギターに始まり、途中は同じ曲かと聴きまがうような旋律の変化。

その後も「風に語りて」ではグレッグ・レイクの繊細なボーカルが聴いてとれます。

中盤の注目曲「エピタフ」では「混沌こそ、我が墓碑銘」というメッセージを壮大な曲構成とともに高らかに歌い上げていますが、歌詞に関しても難解であり、初めて聴いた人にとっては少々とっつきにくいかもしれません。。

 でも、次に何が起こるのかわからない予測不可能な展開は、聴き手の心をつかんで離しませんでした。

 とてもではないですが、50年前につくられたアルバムとは思えない、想像力と意外性に富んだ大名盤です。

 

 色褪せないな~。